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『日中仕事に集中できない』

『日中仕事に集中できない』

52歳男性のYさん。大手一流企業に入社し、順調に出世。多くの実績が認められ、昨年には会社役員へ任命されました。役員に就任してからは、前より増して仕事が忙しくなり、趣味であったヨガも全然できなくなってしまいました。すっかり運動不足となってしまったYさんは、昨年に比べ10kgも体重が増えてしまったのです。もともと健康志向だったYさんは、「せめて睡眠時間だけは」と思い、毎日6時間以上は寝るようにしていました。

しかし3ヶ月ほど前から、会議中に眠くなってしまったり、仕事中にボーッとすることが多くなってしまったのです。睡眠時間をしっかりと取っていたYさんは、「仕事が忙しくて疲れているからだ」と思っていました。

ある日家族で食事をしていると、奥さんから「あなた最近いびきが凄いわよ」と言われました。昔はあまりいびきをかいていなかったYさん。なんだか少し気になり始め、Wellnessのパーソナルドクターに相談してみることに。

Yさんから症状や現在の生活について聞いたパーソナルドクターはある病気を疑い、詳しい検査のため専門医の受診を勧めました。その結果、Yさんはある病気だということが分かりました。その病気とは「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」です。その名の通り、睡眠時に呼吸が止まってしまう病気です。

その後、適切な治療・生活習慣の改善などにより、Yさんの症状は改善し、日中眠くなったり、ボーッとしたりすることはなくなりました。それどころか今では、以前にも増して仕事へのやる気がアップし充実した日々を過ごしています。

さて、今回の記事ではYさんが診断された「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」という病気について解説していきたいと思います。

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【閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)とは】
睡眠中に上気道の閉塞が生じて、一晩(7時間)の睡眠中に30回以上の無呼吸(10秒以上の呼吸気流の停止)または、1時間に5回以上の無呼吸が起きる状態。日中の眠気、集中力の低下などを引き起こし、21世紀の国民病とも言われています。原因としては加齢、肥満、形態的問題(顎が後退している、扁桃肥大がある等)などが挙げられます。
特に肥満は重要な原因の1つで、肥満者の40%はOSASに罹患しており、OSAS患者の70%は肥満者だという報告もあります。

【OSASの有病率】
日本でのOSASの患者数は約400万人~500万人と推定されています。しかし、その中で治療中の人は約40万人程度であり、潜在的なOSAS患者が非常に多いと言われています。さらに、OSAS予備軍はなんと2000万人~3000万人にのぼるとも言われており、日本人の約4人に1人はOSAS患者または予備軍ということになります。
OSASの症状は徐々に重症化するため、慢性的な疲労と誤認されやすいことも潜在的なOSAS患者を増やしている1つの要因です。

【OSASの症状】
夜間の症状として、いびきがうるさい、呼吸が止まっている、寝汗をかく、寝相が悪いなどの症状があります。また、無呼吸の間はいびきが止まり、あえぐような激しい呼吸や大きないびきとともに呼吸が再開するという特徴があります。
昼間の症状としては、日中の眠気、倦怠感、集中の欠如などがあります。これらは、睡眠時の無呼吸により睡眠の質が下がり、慢性的な睡眠不足のため起こります。

【OSASの危険性】
ただ単に睡眠の質が下がるだけ、と思われがちなOSASですが、実は様々な危険性があります。ある研究では、OSAS患者さんは健康な人と比べて、心不全が4.30倍、脳卒中が3.51倍、高血圧が2.14倍増加すると報告されています。その他にも、うつ病、糖尿病、日中の眠気による交通事故、成績の低下など様々なリスクがあります。
実際にOSAS患者さんでは、交通事故が一般ドライバーの2.4倍高く、CPAP治療(後述)により交通事故率が70%下がるというデータもあります。また、2003年には山陽新幹線の運転手が重度OSASにより居眠り運転を起こすという事件があり社会問題となりました。

【OSASの治療】
1.生活習慣の改善
前述した通りOSASの原因の1つに肥満が挙げられます。そのため、生活習慣の改善として、減量、節酒、適度な運動などが必要になります。

2.経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)
CPAP療法とは就寝中にCPAP装置からホース、マスクを介して常に圧力をかけながら、気道に空気を送り込むことによって気道が塞がらないようにする治療法です。CPAP療法を行うことで、無呼吸やいびきが減少し、睡眠の質が向上します。就寝中は常にCPAPを装着することから、治療器に慣れるまで少し時間がかかることもありますが、OSASに対し最も効果が高い治療法と言われています。

3.口腔内装置による治療
就寝時に下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにする装置を装着することで、気道がふさがらないようにする治療法です。

4.手術による治療
気道閉塞の原因がアデノイド肥大(喉の奥にあるリンパ組織)や扁桃肥大などの場合には、手術で取り除くことで良くなることもあります。

【Yさんのケース】
今回のYさんのケースでは昇進による忙しさで、十分な運動ができず、それが原因で太ってしまった結果OSASになってしまいました。しかし、Yさん自身最初は疲労から来るものだと思っており、「いびき」というちょっとしたことをパーソナルドクターに相談したことから、今回の発見に繋がりました。
Yさんは今回の体験を通して改めて、気軽に自分の事を相談できるパーソナルドクターがいることへの安心感を実感できたそうです。

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