新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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COVID-19時代のWellnessのあり方

Wellnessは、不幸な死を防ぎ人生の質を高める上で、病気になる前に適切な対策を打つこと・プライマリケアにスムーズにアクセスできることこそ重要と考えています。

メディアではウイルス自体による影響(感染者数や死亡者数)が日々報道されています。しかし私たちは、慢性疾患や不慮の事故に対する日常的な医療が提供できなくなること(医療へのアクセス不良ないしは医療崩壊)による弊害がウイルス自体による影響を上回る可能性を懸念しています。あるいはプライマリケアのアクセシビリティを軽視することで、ウイルス自体による影響が急速に増大する可能性もあります。

私たちは、生活習慣病や医療のアクセス不良によって失われる命をなくすというミッションを果たすため、今でもサービスの提供を継続しています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界中の人々の生活に劇的なインパクトを与えており、日本人のほとんどが外出自粛(Stay-at-home)を要請されています。このウイルスに対応するため医療現場は逼迫し、病院の正常な機能は保てなくなりつつあります。本来プライマリケアの範疇にある発熱患者を断ってしまうクリニックや自主休業を行う医院も出てきており、COVID-19と関係のない慢性疾患やcommon diseaseに対応する医療体制も大きく制限されています。

私たちはこれから、どのようにこのウイルスに立ち向かえばいいのでしょうか?

新型コロナウイルスによる医療的影響は3段階

上の図は、米国でアクセス性の高いプライマリケア提供を目指すベンチャー企業『Forward』のブログ『Primary care in the age of COVID-19』から引用したものです。ウイルスによるパンデミックが及ぼす3つの波と、私たちが健康管理を優先すべき理由を示しています。

First wave:COVID-19自体による影響

1つ目の波はまさに私たちが今直面しているもので、COVID-19自体による悲劇的な大量死を指しています。日本は早期の対応によって米国やEU諸国と比べると罹患者数・死亡数が比較的抑えられている状況ではありますが、逆に言えば免疫獲得をしている人は他国と比べると少ないとも言えます。つまり罹患による集団免疫獲得を積極的に回避しているため、必然的にワクチンができるまでの長期戦を覚悟することになります。

ワクチンができて十分に行き渡るまでに少なくとも1-2年を要することを考えるとその前に経済破綻を迎える可能性があり、これを回避する論調が強くなってきています。適度に経済を維持することは重要である反面、感染経路や感染症の特性について理解していない企業経営者や自治体が自粛要請解除のスピード・段階や方法を間違えれば、一気に日本でも感染が拡大し、死亡者も増大する危険を秘めています。

検査基準も国によって様々である現状でCOVID-19の正確な致死率を算出することは困難ですが、少なくとも十分な注意を払うべき感染症であることは間違いありません。今後もウイルス自体によって多くの犠牲者が出ることが予想されます。

Second Wave:緊急治療が必要な人への影響

2つ目の波は、緊急に治療が必要にも関わらずCOVID-19の影響によって従来のケアが受けられないことによる影響を示しています。例えばすでに癌など何らかの病気を患っている方に対する輸血療法や化学療法が、医療資源の枯渇によって提供できないといったことがあり得ます。交通事故や虫垂炎のような突然起こる疾患への対応が、医療人材や処置室の不足によって遅れてしまうこともあるでしょう。

また患者さん自身がウイルス感染を恐れて病院を訪れることを恐れて腹痛や頭痛といった重要な初期徴候に自己判断で自宅にいること(Stay-at-home)を選択することで、すぐに病院に来ていれば救い得た命が失われてしまうケースも想定されます。

さらには今後の拡大スピードによっては手術室をICU(集中治療室)に転換せざるを得なくなることも想定され、早期治療が重要な癌や急性疾患の手術が先延ばしにされてしまう事例も出てくるでしょう。

Third Wave:予防ケアの衰退による影響

3つ目の波は、早期に対応しないと1つ目・2つ目の波をはるかに超えるインパクトを及ぼします。日本においても人間ドックや健康診断は緊急事態宣言の間自粛することを求められており、予定されていたマンモグラフィーや採血検査によるコレステロールのフォローアップ、遺伝家系の方の大腸カメラ検査などが延期になっています。予防的ケアの欠如や遅れは、ウイルス自体による死亡よりはるかに多くの死をもたらす可能性があります。これは長期的に莫大なインパクトを及ぼします。

これが、Wellnessが今でも予防ケアを提供し続けている理由です。外出が困難な今でも可能な予防ケアは沢山あり、私たちもこの領域にフォーカスしています。

Wellnessは未病の予防で世界を救う

ウェルネスはこれからも症状を有した方への診療領域ではなく、あくまで未病への予防ケアにフォーカスし続けます。無症状段階での予防は『緊急ではないが重要な課題』であり、これはCOVID-19時代においても不変の事実です。糖尿病や高血圧といった無症状の疾患(サイレントキラー)を放置していた人々がCOVID-19で重症化していることも忘れてはいけません。重要な課題を放置していると、思わぬ時に大きな損害を受けるのです。

無症状の異常を早期に発見し、医師が持つ専門知識をもって早期に予防すること。プライマリケアへのアクセシビリティを向上させ、医療的介入を必要とする人に対してシームレスな医療体験を提供すること。このミッションを実現するために、Wellnessはサービスを提供し続けています。

*医師による対面コーチング
 Wellnessのコーチングサービスは病院の外で医師と対面で話せることが特徴ですが、今もビデオツールを活用してこの価値を提供し続けています。病院で行くほどではないが一人で抱え込んでいる潜在的な悩みやコンプレックスに対して、医師が専門的見地から本当の課題を引き出し、情報提供を行います。
今回のCOVID-19流行でも、適切な医療情報にアクセスすることの重要性が再確認されました。専門家から正しい情報を得ることは、生涯活きる財産となります。

*健康データのモニタリング
 Wellnessメンバー専用のアプリケーションを通じて、日々の歩数・血圧・体温・睡眠時間といったデータを簡単に共有することができ、あなた専属の医師(パーソナルドクター)からフィードバックを得ることができます。専門家とのデータ共有により、一人では見逃してしまいがちな病気の初期徴候や生活習慣の変化を捉えることができます。

*パーソナルドクターへの24hアクセス
 Wellnessメンバーは、Wellnessアプリを通じていつでも医師からの素早い対応を得ることができます。ちょっとした疑問や不安を、自宅にいながら解決できます。また自分のことをよく知るパーソナルドクターであるからこそ、相談の障壁が非常に低いことが特徴です。
遠隔での健康相談サービスはWellness以外にも沢山ありますが、毎回ドクターが変わるために信頼関係が築かれません。私たちは物理的なアクセシビリティ(スマホや電話で相談できること)以上に、心理的なアクセシビリティ(お互いを理解した信頼関係を築いておくこと)を重視しています。

*メンタルヘルスの維持
 COVID-19流行に伴い労働環境や人間関係が大きく変化し、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすケースが増えています。Wellnessでは精神科専門医や熟練したカウンセラーとともにメンタルヘルスチームを組成しており、食欲不振や不眠といった身体症状や、普段と異なる気分の落ち込みといった早期の段階で介入を行います。友人や家族に相談しにくいメンタルの不調も、一緒に対策を練ることができます。

*医療へのシームレスな導線
 人生を通じて、ほぼ全ての人が何らかの病気を患い病院を訪れることになります。しかし多くの人は自分でクリニックや病院を探し、適切な医療に辿り着くまでに複雑なプロセスを経ています。Wellnessのメンバーはパーソナルドクターの案内により、提携クリニック・病院(専門医療機関)にシームレスに最短でアクセスすることができます。

*自宅で可能な検査の提供
 人間ドックや健康診断施設が閉じている現状において、自宅で予防のための検査を受けることも選択肢となっていきます。専門的見地から十分なエビデンスのない検査やスクリーニングに適さない検査を除外した上で、自宅でもできる一部のがん検診や採血検査を提供します。

アフターコロナに備え、積極的に予防ケアを行おう

入院した時のために保険に加入する方は多いにも関わらず、病気にならないための予防に投資する方が少ないのは日本の特徴でもあります。例えば海外ではほとんどの人が接種する子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の日本での接種率はわずか0.6%です。健診時に重症の高血圧を指摘された人の40%は病院を受診していません。

また逆に沢山検査を受ければいいと考え高級人間ドックに資金を費やし、PET-CTなど被曝を伴う検査を折角受けていながらも結局検査結果をよく理解していないというケースもしばしば見られます。

今までは日本の医療技術のおかげで、未病を放置し病気が進んだとしても命を救えることが多かったのは事実です。しかし、COVID-19によって日本の医療現場は確実に逼迫しています。今まで通り予防可能な病気を放置して、最善の医療を受けられる保証はありません。自分の身は、自分で守る必要があります。

大事なことなので何度でも言いますが、予防ケアは緊急ではないが「重要な」ものです。

今一度本当に大切なものと向き合い、積極的な予防ケアを行いましょう。

P.S. 先日、Wellness Scanを紹介する予定がCOVID-19の影響で先送りになってしまっていた若年の経営者が、まさにCOVID-19によって命を落としたと報告を受けました。もともと持病がありハイリスクだったようですが、病院を訪れた当日には重篤でICU管理となったようです。Wellnessのサービスをもっと早く紹介できていれば適切なアドバイスを通じて発症予防や早期受診に繋げられたのではないかと、医師として無力感で一杯になりました。
私たちは一日も早く、予防ケアを浸透させなければなりません。時代に適応しながら、不幸な死を1つでも減らせるようこれからも尽力して参ります。

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Wellness:スマホ内に自分専属のかかりつけ医(パーソナルドクター)を持ち、適切な予防と健康維持を網羅的に行えるアプリ

https://wellness.jp

Wellness Scan:専属の医師(パーソナルドクター)が検査の選定・結果の解説から改善のためのプランニングまで徹底的に介入する最先端の人間ドック

https://wellness.jp/scan

Wellness Coaching:身体や心の課題・疑問に対し、医師がマンツーマンで専門的知識を提供する学習・コーチング

https://wellness.jp/coaching

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パーソナルドクター『Wellness』は、医師とともに心身の課題やリスクと向き合い、ヘルスリテラシー を高めて効率的に予防ケアを行うための顧問医師サービスです。

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